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2.トンボの標本 トンボの標本作製のポイントは、上手に乾燥させることです。乾燥が遅れると、黒く汚い標本になってしまします。 乾燥の仕方は、切開し内臓を取り除いた後、冷凍乾燥する方法や、真空乾燥、アセトンなどの有機溶媒を使用した方法があります。 また、整形も展翅板(傾斜のないもの)を使ってチョウのように翅を左右に開く方法と、ここで紹介する横向き(横刺し)にする方法があります。 |
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(1)採集したトンボは生きたまま三角紙に入れ、フンをさせながら餓死させます。死後時間がたつと変色しますので速やかに次の処理をします。 |
2)トンボの仲間は、変色し黒く見苦しい標本になりがちです。そこで生時の色を残すため、アセトンという薬品に数分〜数時間浸け、素早く水分をとります。 | (3)アセトンから取り出したトンボは、コルクや紙などの上で乾燥させます。アセトンは発泡スチロールなどをよく溶かすので、これらの上には絶対に置かないで下さい。また、揮発性・引火性も強いので風通しのよい火気のないところで作業します。 |
(4)まず胸部の下(前脚と中脚の間のあたり)に、芯をいれます。芯は、ネコジャラシ(エノコログサ)の茎が良く使われます。腹部末端までさし込み、少し戻して、トンボにあった長さに切り、もう一度入れます。 | (5)胸部の中央部に昆虫針を刺します。このとき芯にいれたエノコログサを貫通させることがポイントです。こうすると標本が強くなります。 |
(6)これを展翅板に刺します。最近は横が見えるようにした標本が一般的です。この場合、頭頂部が正面から見えるように頭部をくるりと回します。また、脚はたたんでおくことが良いでしょう。 | (7)展翅の際は前翅と後翅が重ならないように注意し、パラフィン紙で固定します。肢は畳んで固定します。これで作業は終了です。このまま乾燥させます。 |
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