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哺乳類 |
■哺乳類調査 哺乳類は主に踏査によるフィールドサインやトラップによる捕獲を中心として行われます。 ■調査方法 1.フィールドサイン法・目撃法 フィールドサイン法は調査範囲を踏査し、動物が残した足跡・食痕・糞などの痕跡(フィールドサイン)を観察することで種類を確認する方法です。フィールドサインは見落としやすく、判別が難しいため豊富な経験が必要です。また、コウモリ類など捕獲が困難な哺乳類は目撃法によって種類や個体数を確認します。 |
テンの足跡 | ノウサギの糞 |
2.トラップ法 主に齧歯類を捕獲する場合に用いる方法です。サツマイモの小片やピーナッツなどを餌として一晩放置します。翌日に巡回して再度仕掛けると捕獲率が上がります。パンチュートラップによる捕獲は個体が死亡する場合が多いため、生け捕りにする場合はシャーマントラップを用います。 |
パンチュートラップの設置 | シャーマントラップの設置 |
3.無人撮影法 カメラと連動する赤外線センサーを設置し、夜行性の哺乳類を撮影する方法です。カメラの視野内に餌を置いておくことで餌を食べに来た哺乳類を確認することができます。夕方に設置して翌朝回収するのが普通ですが、警戒心の強い動物を撮影する場合は餌の減り具合を確認しながら二晩以上放置します。 |
無人撮影機の設置状況 | 無人撮影機によって 確認されたタヌキ |
上記の方法によって捕獲された哺乳類は記録やデータを採取したのちに放します。詳細な分析が必要な場合は適宜持ち帰り、標本作成などを行います。 株式会社グリーンシグマ |